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箱根に春来る、小田急新型ロマンスカー「VSE」登場!2005/03/20

3月19日、小田急ロマンスカーの新型車両・50000形が産声をあげました。1987年の10000形(HiSE)登場以来、遠ざかっていた小田急伝統の展望席や連接台車を復活させながら、新しい技術を取り込んだこの車両は、「VSE」と名付けられ、我々の前に颯爽と現れました。

残念ながらデビューの瞬間は、職場のテレビで見るだけに終わりましたが、その翌日、ふくのじさんの協力もあって乗車することができました。
そういうわけで、ここでは私が見てきたVSEの車内外の様子を、写真と併せて紹介したいと思います。

VSEをアピールする看板@新宿駅西口地上改札付近
新宿駅西口地上改札でふくのじさんと無事に合流。さっそく改札を抜けると目の前には写真の看板が・・・
これは新宿に限ったことではなく、ロマンスカーの終点・箱根湯本にもこんな感じの看板が非常に目立っていました。

さらに進むと・・・

デカ過ぎ(笑)@新宿駅西口地上改札付近
こちら。VSEを事細かに紹介しているんですが・・・そのう、なんて言うかコレ大きすぎませんか?(笑)
ふくのじさんの話では、「一夜にして現れた」、ようなんですが・・・
10000形HiSE・特急「はこね21号」箱根湯本行き@新宿
VSEの前にこちらの車両を・・・
これは冒頭でも書いたHiSE車なんですが、1980年デビューのLSEよりも車齢が若いのにも関わらず、今回VSEの置き換え対象車が、実はこのHiSEなんですよね。
客席からの眺めを良くしようと、ハイデッカー仕様になっているわけですが、2000年11月に施行されたいわゆる「交通バリアフリー法」に引っかかってしまったが故に、今回2編成のVSE登場と共にHiSE4編成のうちの2編成がすでに運用を外れているようです。
50000形VSE・特急「はこね23号」箱根湯本行き@新宿
さぁ、いよいよ主役の登場です!
12時19分、遠くからヘッドライトを煌めかせながら、ゆっくりとホームへ入ってきました。
列車が止まるや否や、あちこちでシャッター音が鳴り響きます。
昨日見たテレビでは、それはもう大変なお祭り騒ぎになっていたわけですが、今日はそれほどではないにしろ、やはりギャラリーの数は多かったです。

列車はこの後折り返し、特急「はこね23号」として箱根湯本まで走ることになります。

車椅子用に大きくできているプラグドア@8号車
先程バリアフリーについて少し触れましたが、もちろんこのVSEはそれを完全に配慮した作りとなっています。
写真のドアは8号車のものですが、ドアに書かれた「08」という文字の横に車椅子マークが表示されていまして、ドアが他のものに比べて広くなっています。
しかも自動スロープまで装備されているということで、車椅子の人にとってはもちろん、サポートする人の負担が随分軽減されています。

ちなみに、ドアはプラグ式となっています。

VSEのロゴ
同じく8号車にて。
このロゴマーク、なかなかシンプルに、そして格好良くまとまっているように見えます(私には)。
行き先表示器
こちらはLEDの行き先表示器ですが、縦書きというのは珍しいですねぇ。
他にもこういうのってありましたっけ?
VSE9号車の車内
車内に入りました。前評判通り、天井が高く連続窓と相まって非常にゆとりのある空間です。
VSEのVはVaultの略で、「ドーム型の天井、天空、空間の意」という意味なのですが、まさしくそのとおりですね。
照明は電球色の間接照明となっており、ライトグレーを基調に、木を表現しているかのような配色には、落ち着きと温かみが感じられます。

そして、このシート。実はちょっとした仕掛けがあるのですが・・・

シート
写真ではちょっとわかりにくいかもしれませんが、実は座席が5度窓側に向けられています。(展望席や3号車のサルーン(コンパートメント)の座席を除きます)
連続窓の助けもあってか、これなら通路側の人でも、従来車よりかは車窓を楽しめるのではないかと思います。

それからシートそのものについて、少し硬めかな、というのは感じたのですが、それよりも目を引いたのがシートピッチ。写真のような一般的な座席ではなんと、1050mmもあります!
あの383系の1000mmを上回っているというのは、個人的にはちょっとスゴイと感じ入るところです。

22インチの室内液晶ディスプレイ
こちらは大きさが22インチの室内液晶ディスプレイです。こういうものが設置されている車両として、この旅行で乗った車両が挙げられますが、スクロール方式のLEDが多数派を形成している中にあって、小田急がVSEに寄せる期待の大きさというのを感じますね。

それから、このディスプレイには路線の運行情報や箱根の観光交通情報などを、日英中韓の4カ国語で表示されます。今までこういうのを見たのは九州新幹線「つばめ」だけでしたが、徐々に他社へもその影響が広がっているようで・・・

やがて、「はこね23号」は定刻の12時40分を迎え、多数のギャラリーの見送りを受けながら新宿を発車しました。

VSE限定有機栽培豆使用プレミアムコーヒー
発車してからほどなく、この列車に乗務している「ロマンスカーアテンダント」の人が、我々が陣取っていた9号車にやってきまして、コーヒーをお願いしたのですが…
このVSEには従来のワゴンサービスはなく、代わりに座席で注文をすると後でアテンダントさんが持ってきてくれるという、「シートサービス」なるものが取り入れられています。
ふくのじさんに言わせれば、伝統の「ロマンス喫茶」の復活なのだそうですが…

ちなみにこの時頼んだのは「有機栽培豆使用プレミアムコーヒー」というもので、VSE限定という言葉に釣られたわけですが(笑)、まさか写真のようなカップで出てくるとは思いもしませんでした。(^^;)
このカップはもちろんVSE専用のオリジナルなんですが、後ほど紹介する「ロマンスカーカフェ」にて1000円で販売されています。

VSE乗車証明書
続けざまに、今度は車掌さんから記念にどうぞ、と乗車証明書をゲットしました。
驚いたのはちゃんと今日の日付(20日)になっていた、ということでしょうか。
デビューの日ぐらいにしかやらないだろうと、私はこの手のものはすっかり諦めていたんですが・・・(^^;)
しばらくふくのじさんといろいろと話をしていると、いつのまにか列車は相模川に差し掛かりました。すると、液晶ディスプレイにこんな表示が!( ̄□ ̄;)
まさか、そんなところまでやるとは全くの想定外でした、はい…(^^;)

ちなみに、この後出てきた「丹沢山塊」では、曇り気味の今日の天気を反映しているのか、ご丁寧に「好天の場合」なんていうお断りまで案内する始末。(写真にマウスポインタを当ててみて下さい)
それはちょっとやりすぎのような…(^^;)

渋沢〜新松田間
列車は渋沢を過ぎると、市境の山間部へと入っていきます。
実はこの区間で私はあることに注目していました。すでにご存じの方もいらっしゃると思いますが、VSEには曲線通過時における乗り心地の向上と、スピードアップのための新しい技術が投入されています。
それは、台車の空気バネを利用した車体傾斜装置でして、カーブが連続するこの区間でどれだけスピードアップしているのかに注目していたわけなんですが…
結論から言いますと、以前と変わっていません。ふくのじさんが言うには、「スジ(ダイヤのことです)がまだ完全にVSEに対応していない」、だそうで…
ちょっと肩透かしを食らってしまったようですね(滝汗)
8号車の「ロマンスカーカフェ」
さ、ここらでちょっと動いてみることにしましょう。
写真は先程も文章で出てきた、8号車の「ロマンスカーカフェ」です。「シートサービス」が基本ではありますが、こちらでもメニューにある品を買い求めることができます。
(写真は小田原発車後の箱根登山線に入った時に撮ったものなので、カーテンが閉められていますが、小田急線内ではもちろん営業しています。)

ところで、奥の方になんか見えますが…

19インチの液晶ディスプレイ
その正体はこれ。先程の液晶ディスプレイよりもやや小さめではありますが、タッチパネル式になっており沿線の天気や名所などを調べることができるようです。
しかし、それだけに止まらず、時折前面展望の映像に切り替わるなどの「芸」を披露してくれたりします。いやいや、これにはさすがに参りました(^^;)
多目的トイレ@8号車
こちらは8号車にある、バリアフリー完全対応の多目的トイレです。
写真ではつかめにくいでしょうが、見た限り広さはかなりのものです。

なお、多目的トイレは3号車にも設置されています。

喫煙室@8号車
「ロマンスカーカフェ」のすぐそばにある喫煙ルームです。
VSEは全車禁煙のため、ここ8号車と3号車に設置されています。
箱根湯本へ到着
列車は定刻の14時5分、終点の箱根湯本に到着。
とりあえず改札を出ようと、長いホームを歩いていたときにふくのじさんが一言。
「パタパタ…って動く列車案内が消えてる!」( ̄□ ̄;)

ホントだ。それに駅舎の雰囲気もちょっと変わったような印象を受けます。VSEデビューに合わせてお色直しでもしたのでしょうか?

VSEの連接部分
外で軽く昼食を済ませてから、復路の列車に乗り込みますが、えぇ、当然帰りもVSEです(笑)
列車は箱根湯本15時18分発の特急「スーパーはこね28号」。途中の停車駅が小田原しかないという超速達タイプの列車です。
発車前、これは往路の時もそうだったんですが、車内放送で運転士さん直々の挨拶がありました。こういうのは以前、山陽新幹線「のぞみ」で体験したことがありますが、航空マニアでもあるふくのじさんは、「お!機長のあいさつだ!」なんて言っていました(笑)
なんだか、随分気合いが入っていて、気分が良いです。

ところで、写真はちょうど連接部分を切り取ったものです。通常の車両とは違い、この下に台車があります。(小田急ファンの方には常識でしょうけども・滝汗)

VSEがプリントされた「サッポロ生ビール黒ラベル」
日記でも書きましたが、新車初乗り祝い(?)ということで、事前に駅構内のおみやげ屋さんでこちらのビールを買っていました。
これまでの成り行きからして、当然とも取れるこのプリント。これ見た瞬間、ビールに手が伸びていたのは言うまでもありません(爆)
アテンダントさんから頂いた飴
小田原を発車して、ちょうど例の山間部を走っていた時でしょうか。アテンダントさんから飴が配られました。
九州、先日の北海道に続いて、まさか小田急でももらえるなんて、夢にも思っていなかったとです(笑)
これ、間違いなく九州を参考にしていると思います。
歴代ロマンスカーを象ったシール
飴を頂いたアテンダントさんに、オレンジシャーベットを注文して持ってきてもらった時、またまた記念にどうぞ、という感じで歴代のロマンスカーを象ったシールを頂戴しました。
歴代、というくらいですから、当然初代ロマンスカーであるSE車もありました。これは小田急ファンにはたまらないものがありそうですね〜

それにしても、小田急のVSEに賭ける意気込みがひしひしと伝わってくるかのような、今日のサービス。ふくのじさんは「いつまで続くのやら…」なんて言っていましたけど、ここは続くことを祈りませう(^^;)

VSEのデッキ部分
さて、ここでもちょっと車内の探検を…
写真はデッキを写し込んだものですが、床がなんていうか、石みたいなものが敷き詰められていました。
客室内はグレーの絨毯でしたので、まるで家のリビングから玄関に来たような感覚です。
憧れの展望席
続いてはこちら。やはりVSEではこれを忘れてはいけませんよね。
今回は無理でしたが、いつかはこの席に座ってみたいです。
新宿到着
列車は若干遅れて終点の新宿へ。
やはりここでも、カメラを持った人達が大勢待ちかまえていました。

というわけで、今回はただ単に乗るだけに終始しましたが、次回は是非「旅」でこの車両に乗ってみたいと思っています。もちろん展望席で(笑)

−おわり−


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