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「動き出す日」2003年10月JRダイヤ改正

〜東海道新幹線・品川駅開業〜

 東海道新幹線は1964年に開業して以来、長らく「ひかり」と「こだま」の2枚看板で東京と大阪を結んできました。さらに国鉄はより速達性を高めるべく、「ひかり」を凌ぐ「スーパーひかり」を新設するという構想を立ち上げます。その構想はJR化後の1992年3月に最高速度270km/hという、それまでのスピードを遙かに上回る300系車両を使って、東京〜大阪間を2時間半で結ぶ「のぞみ」という形で具体化されました。
 しかし、登場当時の「のぞみ」は全車指定席で運転本数も少なく、旧来からの「ひかり」が依然として東海道の主であり続けました。

 時は流れていくにつれ、徐々に「のぞみ」の運転本数は増していきましたが、航空機との競争が激化し少しずつではありましたが新幹線のシェアは奪われていきます。そこで輸送力増強とさらなる利便性の向上を図るべく、品川に新駅を作るという計画が持ち上がりました。この計画は多少の紆余屈折はありましたが、無事工事着工へとこぎつけます。
 運転本数増加の切り札となるこの品川駅の工事は順調に進み、2003年7月30日にはダイヤ改正の概要が発表されました。その内容はこれまでの「ひかり」中心のダイヤから、「のぞみ」が中心のダイヤとなり、また1985年10月より走り続けてきた100系車両を全廃し、全車両の最高速度を270km/hに揃えてスピードアップも図るという、東海道新幹線始まって以来の白紙改正というものでした。
 航空機に対抗すべく生まれたそのダイヤが改正されるのは2003年10月1日。その間様々なキャンペーンが行われる中で、9月16日には100系車両が「ひかり309号」として最後の花道を飾り、新しい波がすぐそこまで押し寄せてきました。

 そして・・・

 「動き出す日」のキャッチフレーズのもと2003年10月1日、満を持して改正の日を迎えたのでした。新たに東海道新幹線の主となった「のぞみ」はそれまでの全車指定席を改め、3両の自由席を設けより一層乗りやすくなりました。また、それと同時に完成した品川駅も開業しました。この新駅開業がこれからどのような効果をもたらすのか注目されます。

 というわけで、前置きがかなり長くなりましたが今回の改正の目玉となった品川駅について、開業日に私がその様子を見に行ってきましたので、そこで撮った写真を文章と交えてご紹介します。また品川駅以外でも気になった点がいくつかありますが、それは後ほどご紹介することにします。

品川駅(在来線側の案内表示板)

品川駅にやってきました。山手線ホームから階段を上がると、案内表示板には「東海道・山陽新幹線」の項目が追記されていました。

JR東日本のみどりの窓口と東海道・山陽新幹線用指定席券売機(本日分のみ)

在来線から新幹線へと連絡通路を歩いていくと、みどりの窓口と本日分のみの東海道・山陽新幹線用指定席券売機が設置されていました。
実を言うと、これらはJR東日本のものだったりします(^^;)。東海道新幹線はご存じJR東海のものですが、わざわざJR東日本がこのような設備を置いている理由として、私のようなVIEWカードを持っている乗客の便宜を図る狙いがあるものと思われます。JR東海の窓口では使えないので・・・。
それにしても、JR東日本の指定席券売機で東海道新幹線のものしか買えない、というのはおそらくここだけでしょう。

新幹線のりばへの連絡通路

先程の場所から歩いていくと、「東海道・山陽新幹線」とはっきり書かれた看板のもとへ。

JR東海のきっぷうりば

さらに進むと、こちらにもみどりの窓口と券売機がありました。これらはJR東海が管理しているもので券売機も当然「エクスプレス券売機」です。

コーヒーショップ

みどりの窓口に向かって右側には、ご覧のようにコーヒーショップが営業していました。初日のためか店員も店の外に出て道行く人に盛んに声を出していました。

在来線と新幹線とを結ぶ連絡改札口

そして反対側に連絡改札口があります。ここは南側の連絡口で、窓口には東京駅並の駅員が配置されお客さんの対応に追われていました。
で、この自動改札機なんですが、関東大手私鉄とJR東日本との連絡改札口ではSuicaと、私鉄で使用できるカードや回数券の両方を持っていれば自動改札を抜けられる仕組みになっていますが、ここはSuicaには対応していないのでSuicaで乗ってきた人は一旦改札を出なければいけなくなっています。

コンコース南側の新幹線のりば。右側はJR東海ツアーズ。

先程の場所からぐるっと回ってコンコースに出てきました。こちらにある新幹線のりばは、コンコースを南北で挟む形になっています。こちらは南口で右手にはJR東海ツアーズがあります。

コンコース北側の新幹線のりば

こちらは反対側の北口。左手にはJR東海のみどりの窓口があります。

北口改札側の通路

北口改札を抜けて中に入りました。この通路の反対側には・・・

北側の連絡改札口

先程の南側同様、こちらにも在来線との連絡改札口があります。

通路中程のLED発車案内表示板

通路を歩いて行くと発車案内表示板があります。ご覧のように「のぞみ」だらけ、という感じですね。(^^;)

待合室

さらに進んでいくと、右手に待合室を見つけました。
この待合室、実はちょっとした設備があるのですが・・・

待合室に備わったコンセント

その正体がこれ。なんか写真を見ただけでわかってしまいそうですが(^^;)、ここはコンセントが備え付けられており、持ち込んだパソコンとつなげて無料で使うことが出来ます。私のようにパソコンを持ち歩く人間にとっては非常に嬉しい設備ですね。(^^)
そしてパソコン絡みでもう一つの仕掛けが・・・

無線LAN利用エリアを示すステッカー

これです。「のぞみ」停車駅では駅の一部の範囲で、無線LANを利用したインターネット接続が可能となっていますが、品川駅(新幹線部分)ではほぼ全てのエリアで利用可能となっています。
利用にはあらかじめ利用ISPにちょっとした登録が必要ですが、それさえしてしまえば列車を待つ間にネットやメールなどもできるわけですから、パソコンを持っている人はここで時間を持て余すことはなくなるでしょう。またバッテリーが底を着いてしまっていても、待合室のコンセントを利用すれば電源の心配をする必要はないわけで、モバイラーにとっては非常に有り難い駅と言えるでしょう。

「のぞみ42号」から降りてくる乗客

広島から走ってきた「のぞみ42号」が到着したようです。東京駅ほどではないですが、かなりのお客さんが降りてきたように見受けられました。

ところで写真右奥に気になるものが・・・

超電導リニア

それはこの「超電導リニア」のデッカイ広告でした。これは2005年に開かれる予定の愛知万博に、「JR東海リニア館」を出展するためのものなんです。しかし、駅が開業したばかりだというのに、早くも新幹線の上を行くかもしれないリニアの広告をこのようにデカデカと載せるとは、JR東海はリニアによほどの自信があるのでしょう。f(^^;)

本線を通過していく、700系「のぞみ49号」広島行き@24番ホーム

さて、階段で下り列車が発着する23・24番線ホームへ降りると、ちょうど700系「のぞみ49号」広島行きが通過しようとしていました。この駅は2面4線の構造で外側が本線となっていてこのように通過していく列車もあるため、ご覧のようにホームドアが設置されています。

副本線の23番線ホーム

反対に内側の副本線は全ての列車が停車するため、安全柵のみで構成されています。

LED乗車位置案内

こちらは日記のほうにも書いたことなんですが、今回のダイヤ改正で東海道新幹線にお目見えしたLEDの乗車位置案内表示器です。LED部分には先発列車の情報が示され、また通過列車が接近するとご覧のように注意を促す表示もされます。

オレンジのラインが入った駅名標

当たり前の話ですが、駅名標はご覧のようにJR東海のコーポレートカラーであるオレンジのラインが引かれています。それから一応山手線内と東京都区内にあたるので、「山」・「区」としっかりと表示されています。
ただこの駅名標、私としては品川=緑のラインというイメージがあるため、なんか違和感があります。(^^;)

南口に通じるエレベーター

最近の駅では当たり前の設備になりつつあるエレベーターです。この駅には3ヶ所のエレベーターが設置され北口、および南口へ通じています。残りの1ヶ所は主に業務用として使われているようです。

24番線ホーム2号車乗車位置付近

最後は1〜3号車付近の様子です。そう、「のぞみ」の自由席の利用状況が気になっていたので見に来たわけですが、待っているお客さんは多かったです。この後10時58分発「のぞみ13号」博多行きが入線してきたのでしばらく様子を見ていると、禁煙・喫煙共に立客はいなかったものの、席はほとんど埋まっていました。この状況では新横浜からの乗車はやはり指定を取るほうが無難、という印象を受けました。

その他で気になる動きも・・・

 ここまでは品川駅を中心にお伝えしましたが、もちろんそれ以外にも動きがありました。ここからはその部分にスポットを少し当ててみたいと思います。

500系「のぞみ」@新大阪

まずはこちら。ご存じ500系「のぞみ」ですが、この改正から500系に関しては新山口または徳山に停車するようになりました。ここで私が気になったのはギネスブックにも載っている、小倉〜広島間でマークした261.8km/hという駅間表定速度の世界記録がこの改正でどうなってしまうのか、ということでした。
しかし心配ご無用。山陽新幹線内のみの500系「のぞみ501号」と「のぞみ500号」は停車駅に新神戸が加わったものの、それ以外は改正前と変わっていないため、この記録はかろうじて守られるのでした。
500系に賭けるJR西日本の意地か?(笑)

700系「ひかりレールスター」@新大阪

JR西日本が誇る「インテリジェント・サルーン」こと700系7000番台「ひかりレールスター」です。このレールスターも改正で全列車が姫路と福山に停車するようになりました。福山には以前から停車する列車本数は多かったですが、姫路は5本程度しか停車していませんでした。世界文化遺産にも指定されている姫路城という観光資源を持つ同駅に停車することは、それなりのメリットがあるのかもしれません。

変わって四国方面へと参りましょう。ここではなんといっても、「マリンライナー」として瀬戸大橋を行き来していた213系の223系・5000系への全面置き換えです。置き換え後は5両編成を基本とし、2階建て先頭車を含む5000系3両がJR四国所有、2両編成の223系(5000番台)をJR西日本が所有するという内容です。
「マリンライナー」と言えばこの時に乗った213系のパノラマグリーン車が非常に印象深かったんですが、結局乗車はこの1回きりで終わってしまったのが残念です。新型「マリンライナー」も2階建てになるので、かぶりつきはできないのかぁ・・・、と思っていたらわずか4席ではありますが展望席が用意されるということですので、なるべく早く機会を作って乗りに行きたいものです。(^^;)
(写真の上にマウスポインタを重ねてみて下さい)

最後はこちら。そう、この改正で長年大阪と長野を夜行で結んでいた、急行「ちくま」が臨時列車に格下げになりました。また格下げと同時に使用される車両も383系から、国鉄特急色で長野方にパノラマグリーン車を連結した381系へと変わりました。(写真の上にマウスポインタを重ねてみて下さい)
急行料金で新型の特急車両に乗れるというお得感があり、また登山客が多数乗車する時期では最大で10両編成での運転も可能でしたが、381系に変更ということで6両固定編成での運転のみで増結は行われません(増結できない・泣)。
時には快速「ムーンライトながら」にも勝るとも劣らない混雑度だっただけに、これからの登山シーズンに向けて不安を残す改正となりました。

 ・・・と、ここまで品川駅を中心に私が気になった点を挙げていったわけですが、上記以外にも山陰本線からキハ58形が引退するなどいろいろありました。本来ならもっと誌面を割くべきなんでしょうけども、さすがにそこまで手が回らないので今回はこれにてご勘弁を・・・(^^;)

−おわり−


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