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「つばめ」と「つばめ」が出会う時…Page1(2004/03/11〜14)

 今回の旅行の目的は言うまでもなく、「つばめ」です。それもダイヤ改正を挟んで新旧の「つばめ」を堪能しようというわけですが、実はこの旅を実行するにあたり、下のような予告編を作って事前にHP上で公開していました。

東京生まれ、東京育ちの私にとって、九州は遙か南の国というイメージが子供の頃からありました。
初めて九州の土を踏んだのは小学校へ上がる前のこと。父親や親戚に連れられて、当時、東海道線栄光の1レだったブルトレ「さくら」に乗車。1週間ほど九州各地を回った後、帰りは0系「ひかり」に揺られて帰るという大旅行でした。
もちろんそれまでにも「はくたか」(今のはくたかではなく)や189系「あさま」などで、旅行をしたことはありましたが、大旅行と言えるものは九州が初めてでした。

その後、年齢を重ねるうちに列車旅から遠ざかっていったものの、近年再び列車旅に目覚めた私は4回にわたって九州を訪れました。それは子供の頃に行った記憶と今の自分とを重ねてみたいという思いもありましたが、新型特急車両に魅せられたことも多分にあります。
特に特急列車「つばめ」に対しては、「九州グリーン豪遊券の旅、そしてさらばつばめビュッフェ」、「九州ぐるり一周旅〜つばめ最後の夏〜」と旅行記にしているのでおわかりかと思いますが、まもなくその「つばめ」に大きな転機が訪れようとしています。
私にとって、いろいろな意味で列車旅の楽しさを教えてくれた「つばめ」が、さらに飛躍しようとしているのを東京で黙って見ていられるはずもなく、その日が近づくに従ってこれまで必要な手を打ってきました。

そして今、全ての準備が整い何の障害もなくなりました。
さあ、今こそ旅立ちの時。「つばめ」と「つばめ」を舞台にした今回の旅は、3月11日にいよいよその幕を開けます…。

 そう、私にとって九州の地とは列車旅の原点、そして「つばめ」という列車は忘れかけていた原点に立ち返らせてくれた、非常に特別なものなんですよね。そういうわけで、今回は「つばめとつばめが出会う時」、と題しましてこの旅行記をお送りしたいと思います。

東京駅コンコースにて 3月11日夕方、今回の旅の出発点となる東京駅へとやってきました。すでに電光案内板には私が乗車する「さくら・はやぶさ」が表示され、20数年ぶりのブルトレ「さくら」乗車、そしてこれから始まる旅に気分がだんだん盛り上がってきます。
下り「あさかぜ」のEF66に牽引されて「さくら・はやぶさ」が10番線ホームに入線 ホームのコンビニで食料の調達を済ませ、列車の入線を待ちます。しばらくしてホームにJR九州の車掌さん2人が現れてほどなく列車入線のアナウンスが入り、19時発の下り「あさかぜ」を牽引することになるEF66に牽引されて「さくら・はやぶさ」が回送されてきました。
寝台特急「さくら」B個室ソロ・オハネ15-2000番台 今回私が利用するのは、1999年12月4日改正から「さくら」に組み込まれた、B個室「ソロ」です。この車両はそれまで「富士」「はやぶさ」に連結されていたオハネ25-1000番台を、14系電源に対応するよう改造されたオハネ15-2000番台ですが、室内の構造はほぼそのままとなっています。
B個室ソロ・上段8号室内の様子 さっそく寝台券に示された個室に入ります。今日一晩世話になる部屋は上段の8号室。少々狭さが否めませんが、セキュリティの面で鍵を掛けて安眠できる環境を得るためにも、個室を押さえるのは非常に重要なポイントです。
夕闇に浮かぶ丸ビル 18時3分、「さくら・はやぶさ」はカクンというショックと同時に東京を発車。小さな窓からはぽっかりと頭を出すような感じで「丸ビル」が夕闇に佇んでいるのが見えました。数多くある東京のビルの中でも一際その存在感を示していますよね。
やがて「丸ビル」は後方へと消えていき、すでに帰宅ラッシュが始まっている電車やそれを待つ人々を横目に、列車は東海道線を下っていきます。この「横目に」というのが私にとってはたまらなく優越感に浸らせてくれます。まさに非日常の列車旅、それもブルトレに乗っているわけですから、自然と良い気分になってきます。
恒例のモバイル更新♪ 品川を過ぎた辺りでさっそくパソコンを取り出し、モバイル更新に取りかかりました。もちろんこの個室にはコンセントが備わっているので電源の心配をする必要はありません。ただコンセントの場所が最初はテーブルの近くにあるだろうと安易に思っていたのが、荷物棚、それも奥の方にあったので探すのにちょっと苦労しました(^^;)
しばらくすると車掌さんが検札にやってきて切符を確認した後、個室の鍵を受け取りました。これで安心して部屋の外に出られます。
熱海へ到着。これよりJR東海エリアへ 横浜到着前に日記の更新を済ませた後、夜勤明けだったためかしばらく横になっていました。ふと気が付けば熱海に着いていて、ここで再びモバイル更新を実行しました。
運転士がJR東海の乗務員に交代後、列車は再び走り始め丹那トンネルを抜けて沼津、富士、静岡と止まっていきます。
浜松へ到着。発車後、就寝放送が流れ車内は減光

熱海から再び横になっていましたが、浜松に到着したところで起きあがりました。こうして横になれるという環境はブルトレならでは、ですね。しかも個室となれば人目を気にせずにすみますし。
ここ数年、夜行と言えば「ムーンライトながら」などの座席車を多く乗ってきたんですが、やはりブルトレはいいもんですね(^^)

21時30分に浜松を発車後、就寝放送です。「すでにお休みのお客様も見受けられますので、放送でのご案内は特別の場合を除きまして、明朝6時半ごろまでお休みさせていただきます。」

ガラガラの7号車開放B寝台…@名古屋〜岐阜間

名古屋へは途中信号停車があったため6分ほど遅れて到着。実は横浜くらいから東海エリア在住のワイドビューさんとメールのやりとりをしていまして、そのことを伝えると「東海のHPでは列車遅延の情報はなし」とのこと。どうやらこの先は大丈夫みたいですね(^^;)

ところで名古屋を発車した後、ロビーカーへ移動するついでに他の車両の様子を少し見て回ったんですが、乗っている人が本当に少ない。かろうじて下段に人がポツポツといる感じで、上段に至っては0という車両もあったくらいで、子供の頃に乗ってた身としては悲しくなるのと同時に、この列車の行く末を心配せずにはいられません。

5号車ロビーカー ロビーカーにやってきました。乗客が数人おり、皆思い思いに過ごしています(左写真は東京発車前に撮影)。
さっそく右側のイスに腰掛けると、煙草に火を付けジュースを飲みながらくつろぎます。時折通過する駅の光が車窓に流れるのを眺めながら物思いに耽る、本当、列車旅好きな私にとってはたまらない空間ですね。先程行く末を心配するということを書きましたが、新幹線が発達していく現代において、こうしたゆとりの空間、是非とも残して欲しいと願わずにはいられません。
さて、列車はまもなく岐阜に到着しようとしているわけですが…
12系欧風客車「ユーロライナー」@岐阜 岐阜に到着しました。高山本線の列車が発着するホームに見慣れない列車が止まっているのが見えたので、「なんだぁ?」と良く車両を見てみると、1985年に日本で3番目の欧風客車として登場したジョイフルトレイン・12系欧風客車「ユーロライナー」でした。
まさか、ここで目にするとは思ってもみなかったのでこれは驚きましたが、ずっとメールのやりとりをしていたワイドビューさんも驚いたようで、「マジッスかぁ?」と返信してきました(笑)
ちなみにどのようなイベントでここにいたのかまではお互いわかりませんでしたが…(^^;)
223系新快速@米原

思わぬものを見た岐阜を発車しちょうど大垣を通過した頃、そろそろ眠くなってきたのでロビーカーを後にし個室へ戻りました。
23時52分、米原で運転停車。ちょうど窓から223系新快速がホームに止まっているのが見えました。ここからはJR西日本エリア。運転士交代後再び西へ向けて走り始めます。

さぁ、そろそろ明日に備えて眠るとしましょうかね…


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