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フォトエッセイ・2008年3月号

「未来への贈り物」

クモハ40形電車@鉄道博物館

昨年10月14日にオープンした鉄道博物館を先日初めて訪ねた。
交通博物館時代からお馴染みの1号機関車を始めとして、
歴史ある様々な車両達が所狭しと並んでいる様に改めて驚いた次第である。

以前の交通博物館ではどちらかと言えば鑑賞が主体だったが、
こちらではミニ列車の運転や話題となった世界初のSLシミュレータなど、
来館者が実際に操作できるものが多く取り入れられた。
そのためオープン以来鉄道ファンはもちろんのこと、
最近の鉄道ブームに乗って一般の人達も多く訪れることとなり、
今や大宮の一大観光名所となりつつある感じだ。

個人的にそのような流れは大変結構な事だと思っているが、
その一方で心配な面もある。
2003年にオープンした九州鉄道記念館において、
心ないごく一部の人間が展示されていた歴史ある車両を損傷させるという、
誠に腹立たしい事が起こっている。
これは今に始まった話ではないが、
バブル崩壊以降、社会が「全体」から「個」へと流れていく中で、
それに比例するかのように、
周りを思いやれる人間が少なくなってきたことと無関係ではあるまい。

未来の人間達のためにも、
これらの車両達が後世に渡ってその姿を留めていられるように願いたい。

(写真はクモハ40074形電車。2008年2月21日、鉄道博物館にて撮影)


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