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フォトエッセイ・2008年2月号

「公平」

383系「しなの」@JR篠ノ井線・松本駅

昨年の12月、私が乗っていた「のぞみ」が、
本来通過駅である静岡駅に緊急停車するということが起こった。
理由は急病人が発生し、
一刻も早く病院へ搬送しなければならない事態だった為である。
恐らく乗っていた多くの乗客が仕方のないことと受け止めただろう。
無論私も同じである。

しかし、先月個人的なミスを犯したたった1人の乗客の為に、
篠ノ井線を走っていた特急「しなの」が通過するはずの駅に停車した。
このケースの当事者は副検事で裁判に間に合わないという、
余裕を持って1本早い列車に乗っていれば簡単に防げたはずなので、
この場合「無理矢理停車させた」と言ったほうが妥当だろう。

近年受験シーズンになると毎度のように、
所謂「温情停車」と称して通過駅に列車を止めるということが話題になる。
確かに、本人にとっては試験のほうに頭がいってしまっているのは理解できる。
しかし、だからと言って事前に下調べもせず、
また、乗る直前にも行き先等の確認を怠ったが為に、
間違って乗ってしまった、あるいは乗り過ごした等の理由で、
列車を簡単に止めてさせていいのだろうか?

答えはもちろんノーである。

それから、鉄道会社に対してもここで一言書いておきたい。
鉄道会社の乗客に対するサービスは公平であってしかるべきである。
列車には大勢の人が乗っている。
当然その中には急いでいる乗客も大勢いるはずだ。
それにも関わらず、たった1人が犯した個人的なミスのために、
他の乗客に迷惑を掛けることは不公平ではないのか?

はっきり言うが、この類は断じてサービスなんかではない。
そして、今回のような乗客の個人的なミスは鉄道会社には何ら責任はない。
現場で応対する乗務員は大変だとは思うが、
公平で毅然とした態度をもって事に当たって頂きたいと思う。

(写真は383系「しなの」。2003年8月15日、JR篠ノ井線・松本駅にて撮影)


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