昨年暮れ、並行在来線問題で揺れていた九州新幹線長崎ルートついて、
建設に反対していた一部自治体が条件付きで認めたことで一応の決着がついた。
その条件とは、上下分離方式により線路などの鉄道施設は地元の自治体が所有し、
それらを借り受ける形でJR九州が第2種鉄道事業者として、
新幹線開業後も引き続き運行する、というものである。
ただし、
JR九州が列車を走らせるのは今のところ新幹線開業後20年間とされており、
肝心な問題が先送りにされた感が否めない。
こんなデータがある。
長崎県53%、佐賀県59%、福岡県48%・・・
これらの数字は全て長崎ルートを不要と考えている人々のものだ。
人は一般に移動3時間、
若しくは500kmを境に鉄道か航空機かを選ぶと言われている。
営業キロでの博多〜長崎の距離は153.9キロ。
そして、現在の特急「かもめ」は振り子しない783系でも、
2時間10分程度で走りきっていることを考えると、
これ以上の速度向上・時間短縮をする必要性があるのか、
費用対効果の面から私自身も大いに疑問を感じている。
今回取り上げた写真は一連の問題の渦中にあった肥前鹿島駅の駅舎である。
問題が決着したことでしばらくの間はこの駅、
そして周囲は静かになるだろうが、それもいつまで続くのだろう・・・
いつまでもこの地に鉄路が残ることを願って止まない。
(写真はJR長崎本線・肥前鹿島駅の駅舎。2007年12月5日撮影)