昼下がりのとある駅のホーム。
そこには「制服を着た」一人のランナーがぽつんと立っていた。
同僚からのバトンタッチを受けるために…
レールの向こうから列車が近づいてきた。
高まる緊張感。
列車は待っていたランナーの傍に静かに停まった。
ここまで走ってきた同僚のランナーに労いの声を掛けつつ、
入れ違うように乗務員室へ乗り込んだランナーは、
その瞬間からより一層真剣な顔つきになり、
発車までの短い時間に運転台回りの点検を済ませる。
やがて発車時刻を迎え、ドアが閉まった。
その直後、バトンの持ち主を変えた列車は、
それまでのランナーに見送られながら再び走り始めた。
こうした人と人とを繋ぐバトンリレーは、
昔も今も、
そして未来もずっと繰り返されていくことだろう。
(写真は京王電鉄6000系電車と交代を待つ運転士。2007年3月24日、京王線桜上水駅にて撮影)