トップページに戻る

目次に戻る

2007年1月号へ進む


フォトエッセイ・2006年12月号

「危急存亡のとき

銚子電鉄デハ801形電車@外川駅

先月、千葉県の銚子電鉄が車両点検も満足に出来ないほどの経営難に陥り、
ひとまず当面の運行費用を賄うために、
自社の商品を購入して欲しいとホームページ上で訴えたことは、
すでに多くの人が知っていることと思う。

その訴えはネットだけに留まらずメディアでも大きく取り上げられ、
鉄道ファンのみならず、危急を知った多くの人がこの「小さな鉄道」を救おうと、
ネット経由で商品を買ったり、直接現地へ赴いて電車を利用した観光をする人も現れるなど、
あの実直な文章は大きな反響を呼んだと言っていい。
私も一鉄道ファンとして存続を願うばかりでなく、
少しでも役に立てればとそれなりの行動をした。

しかし、経営が危ういのは何も銚子電鉄だけではない。
現在、第3セクターを含む地元密着型のローカル鉄道は、
そのほとんどが苦しい経営を強いられており、
鉄道を諦めてバスに転換する事業者も少なくない。
これは、環境に配慮することが当たり前となった現代の流れに逆行するものであり、
憂慮すべきことであろう。

「排気ガスを出さない、人と地球に優しい電車を残して欲しい」
今、そんな声が銚子電鉄に多数寄せられている。
そして、社員が懸命にその声に応えようとしている姿が、
ホームページからでも痛いくらい伝わって来た。

そういう一生懸命に頑張っている人達を守るために、
また、環境に優しい鉄道をこれ以上無くさないために、
そして、交通弱者と言われる人々の足を奪わないためにも、
今我々が本当に為すべきことは何かを真剣に考える必要があると思う。

(写真は銚子電鉄デハ801形電車・2005年5月22日、外川駅にて撮影)


2006年11月号に戻る

目次に戻る

トップページに戻る