日本で最も低い位置にある、JR津軽海峡線の吉岡海底駅…
元々は青函トンネルの北海道側における定点として、
非常時の旅客待避所及び保線基地を目的とした駅である。
そのため一般旅客の利用は出来ず、
見学整理券を持った乗客のみが乗降できるという特殊な駅でもある。
しかし、この海底という空間は、
目に入ってくるもの、耳に聞こえてくるもの、肌で感じる空気、
その全てが日常我々が利用している駅とは異質のもの。
しかもそれが「日本一低い」わけだから、
それだけでも非日常を感じるには十分過ぎるほどの空間だと思う。
そんな吉岡海底駅も北海道新幹線建設のために、
今月27日に運転される臨時列車を最後に、全ての列車が停車しなくなる。
かつてこの駅を訪ねた身としては、この貴重な空間がなくなるのは残念の一言。
再びこの駅名標を目にする日はやってくるのだろうか…
(写真はJR津軽海峡線の吉岡海底駅・2002年9月3日撮影)