大都会を走る通勤電車の車内。
ふと、車窓に目を向ける。
時刻は夕暮れ時。
そこには西日に照らされた雲が綺麗な紅で染まっていた。
思わず、その場の現実を忘れて、ぼんやりと眺めてしまう光景。
物思いに耽る一瞬・・・。
しかし、電車から降りてしまえば、
いつもの喧騒の世界が私を待ち構えている。
視界に広がるこの光景が、
そんな気ぜわしさを紛らわせてくれるような気がした。
「あともう少しだけ、このまま・・・」
そう願う自分が、そこにいた。
(写真は総武緩行線車内より・2000年10月30日撮影)