「食堂車」
この文字に魅せられる旅人は少なくないはず。
車窓に流れる街灯り、揺れる車内で食べる料理・・。
互いが相まって、味わいがより深まる。
食堂車という、特別な空間に漂う緊張感が、余計にそう思わせるのかもしれない。
かつて、最高峰の列車にしか連結されなかった食堂車が、
一時期は全国の特急列車に連結され、多くの旅人の憧憬を演出してきた。
しかし、時代の移り変わりとともに、再びその数を減らしていく。
現在でも、日本全国を走っている優等列車は数あれど、
食堂車の営業をしているのはこの「北斗星」と「カシオペア」、
そして「トワイライトエクスプレス」だけ。
昼間に走る列車に至ってはゼロである。
今や日本の鉄道では特別な存在になった食堂車だが、
こんな魅力的な空間が今でも残っていることを、
列車旅を愛する人間として、この上ない幸せなことだと思う。
これからもずっと、この特別な車両が残ってくれれば、と願うばかりである。
(写真は寝台特急北斗星4号の食堂車「グランシャリオ」にて・2005年2月14日撮影)