ここは東海道新幹線・小田原駅。
この駅に到着した「こだま」は、
自分より後に出発した「のぞみ」に追い越されるのを、
今か今かと待っていた。
数分後、遠くから轟音が鳴り響き、
ヘッドライトの光とともに「のぞみ」が姿を現した。
私は流し撮りに挑戦しようと、前もってセッティングしていたカメラを構え、
ファインダーに列車の先頭部を捉えた。
270km/hで突っ込んでくる列車は、それこそあっという間に目の前に来る。
列車のスピードに合わせようと、必死に追いながらシャッターチャンスを待つ。
そして列車がファインダー目一杯に写る直前、
「ここだっ!」
私は思わず息を潜めながらも、次々とシャッターを切っていく。
辺りにけたたましい音がこだまする。
気が付くと、列車は物凄い風と音を辺りに撒き散らしながら飛び去った。
それはまさに「一瞬」の出来事であった。
(写真は小田原駅にて「のぞみ48号」が「こだま456号」を追い越すところ・2005年1月13日撮影)