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Last update : 2007/06/01


383系特急型電車

383系特急「ワイドビューしなの3号」長野行き(A4編成)@大桑〜須原
2007年4月29日 JR中央本線・大桑〜須原にて撮影
1編成あたりの定員
基本編成(A0番台・6連)
355人(普通車311人・グリーン車44人)
付属編成(A100番台・4連)
227人(普通車183人・グリーン車44人)
付属編成(A200番台・2連)
112人(普通車のみ)
最高速度 130km/h
台車 C-DT61,C-TR245(軽量ボルスタレス方式,制御付自然振子,自己操舵機構)
制御方式 VVVFインバータ(GTO素子)
ブレーキ方式 回生・発電ブレーキ併用電気指令式空気ブレーキ,抑速ブレーキ
主電動機(出力) C-MT65A(155kW)
所属 東海旅客鉄道株式会社
主な運転区間 しなの 大阪・名古屋〜長野
備考 ・大阪直通は下りは9号、上りは16号
・クロ383形(グリーン車)は非貫通の0番台の他、貫通型の100番台もあり
・曲線通過速度は本則+35km/h(半径600m以上のカーブの場合)

〜車両の紹介〜

それまで「しなの」として走っていた381系を置き換える目的で、1994年にまず先行試作車1編成6両が落成。早速中央西線で試験走行が行われたが結果は良好だったため、1995年のゴールデンウィーク期間に名古屋〜木曽福島間の臨時「しなの」で初めての営業運転が行われた。この営業運転が好評だったためその後も繁忙期には必ず登場するようになっていったが、慎重な試験期間を取り1996年12月改正でようやく全面置き換えに至った。

足回りは制御付自然振り子と我が国初の柔剛軸ばね式操舵台車を採用し、381系で指摘されていたいわゆる「振り遅れ」を解消し乗り心地を大幅に改善するとともに、曲線通過速度も+20km/hから+35km/hへと引き上げられ速達性が高まった。また制御方式にはJR東海の在来線としては初のVVVFインバータを採用、モーターの大出力化や車体の軽量化によりMT比を1:1としている。
編成は長野方先頭車にパノラマタイプのグリーン車(0番台)を組み込んだ基本編成6両と、付属編成として同じく長野方先頭車に貫通型のグリーン車を持つ4両編成と、モノクラスの2両編成とがあり弾力的な運用が可能となっている。
現在383系の総両数76両全てが神領車両区に配置され、専ら「しなの」の運用に就いている。

〜管理人の感想〜

東京に住んでいる管理人にとって、本来ならあまり乗る機会がない列車のはずなんですが、管理人お気に入りの列車の一つとなっているため、名古屋または信州方面に行くとかなり高い確率で乗っていたりします。(^^;)
その理由はこの車の完成度の高さにあります。車体デザイン、足回り、アコモデーション、どれを取っても管理人の目に叶うものが多く、さすが先行試作車から量産車が登場するまで試験走行に2年も費やしただけのことはあります。

まず乗り心地のほうですが、1996年12月まで「しなの」の主役だった381系に比べ格段に揺れが少ないです。
以前大阪発の15号(現在は9号)に乗った時に線形のいい東海道線と、振り子を効かしながら自然環境の厳しい木曽路の山岳地帯を行く中央西線と、全く対照的な区間を高速で走るのにもかかわらず、乗り心地が変わらなかったことに凄く驚いたのを記憶しています。
加速度もさすが特急型だけあって1分程度で120km/hに達する力を有しており、コンピューター制御による振り子と、自慢の「自己操舵台車」と相まって急カーブを問答無用でかっ飛ばしていくのはまさに爽快の一言!
おそらく足回りは多数のJR特急列車の中でも群を抜いていると、管理人はそう思っています。(^^)

車内の方はというと、車体を絞り込んでいる振り子車両にしては客室内が広々としており、普通車のシートピッチ1000mmという余裕のあるリクライニングシートと相まって快適に過ごせます。
381系では絞り込んだ上に空調機器が全て床下に搭載され、室内にダクトを通したことが災いして居住性が犠牲になっていたのですが、この383系では空調の本体は床下にあるものの室外機を上にもっていったおかげでそういったことはありません。
本来振り子は重心を下げるために高いところに重い物を載せないが鉄則なんですが、車体を省令違反ギリギリまで下げたことでカバーしています。

そしてこの車両最大のウリであるグリーン車は、「ワイドビュー」の名を冠しているだけあって前面展望は抜群にいいです。
雄大な木曽山脈や篠ノ井線の姨捨などをかぶりつきで楽しめる他、大阪直通に乗れば複々線での追い越しやすれ違いなどの車窓も楽しめるので特にオススメです。
普段は2+2のシート配列に一言二言物申すみたいな感じで書いていますが、こういった楽しめる要素があるだけでそういうことが全く気にならなくなるのですから不思議なものですね。(^^;)
シートそのものは背もたれが高いハイバック仕様にシートピッチが1200mmと、さすがグリーン車!という内容になっています。

しかし、どんなものにでも欠点があるわけでして、このシートのおかげで2列目以降の展望性はかなり悪くなります
以前、JR東日本の三連休パス(グリーン車用)というフリーきっぷで松本から「ちくま」に乗った時、3番A席に座ったのですが運転士さんの喚呼の声は聞こえてくるものの、前はシートの隙間から垣間見るか通路側に座って少し身を乗り出すかをしないと前面展望は楽しめません。
できればこれくらいまでまともに見られるようにして欲しいとも思いますが、振り子車両にとって重要なファクターである「重心を下げる」ということを考えた場合、どうしても高いところには重い物を多く載せられないことからこういう構成も仕方がないのかな、という気もします。
ですから、かぶりつき目的でグリーン車に乗ろうする時に1列目の席が取れなかった場合、この車は普通車でも十分快適ですからこちらに切り替えたほうがいいと思います。(^^;)

それから一つ注意点として、1列目を指名買いする時は1号車の1列目を指定することが挙げられます。
なぜかと言いますと、よく大阪直通列車に見られる編成の構成として基本6両+付属4両というスタイルであることが多いのですが、付属4両の長野方先頭車が貫通型のグリーン車(クロ383形100番台)になっているのでこの場合だとグリーン車が二つ存在することになります。
したがって付属編成のほうに割り振られないためにも、みどりの窓口では「1号車」を強調することが肝心です。
またA〜D席のどこを取るかですが、かぶりつくのなら少なくとも運転席の真後ろになるA席は避けたほうがいいでしょう。某氏のように運転士さんの指差し確認の写真を撮る人にはいいかもしれませんが(爆)、車窓を楽しむのならそれ以外を指名したほうがいいです。
具体的には通路側になってしまいますがC席が一番見晴らしがいいのでこちらがオススメです。
ちなみに私はいつも1番D席を指名買いしています。スピードメーターが見やすいから。(笑)

というわけで長々と書いてきましたが、管理人にとってはいい車であることには間違いないです。もう何度も乗っていますがその度に、「また乗りたい」という気持ちにさせてくれる、そんな車両です。

ところで、先程も出てきた付属4両の貫通型クロ383形100番台ですが、ごくたまにですけどこれが先頭に立つことがあります。前方の視界は確保されているとは思うのですが、かぶりつき目的でコレが来ると、損をしたような気分になるのでは?という気がします。
特に非貫通型になれてしまっている管理人は相当気分が盛り下がると思われるので、管理人はこの車をニセワイドビューと呼んでいます。(笑)


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